屋根のリフォームには様々な工法があります。劣化の状態や屋根材の違いによって判断しますが、専門業者でないと分からないこともありますので、しっかりと打ち合わせをして最適な施工をしたいものです。 例えば、スレートやガルバリウム鋼板などの屋根であれば「塗装(塗替え)」が必須となります。塗装であれば比較的安価に済みますが、塗料により耐用年数に大きく違いが出ますので、その点も注意が必要です。また、屋根全体を一新されたいなら「葺き替え」を行います。 今の屋根材を全て撤去し、防水シートも一緒に交換しますので、施工費はかかりますがその後の建物自体の耐震などの性能も上がります。 まだ下地まで痛んでいないといった状態であれば、葺き替えではなく「重ね葺き」といい、現状の屋根の上に新しい屋根を乗せる工法もあります。どのような工法・屋根材を使用するかは、業者の方としっかりとお話しをしてください。
リフォームの内容 |
屋根の種類 |
平均費用 |
工期 |
---|---|---|---|
塗装 |
スレート ガルバリウム鋼板 |
10万~30万 |
2日~3日 |
重ね葺き |
スレート ガルバリウム鋼板 |
60万~150万 |
3日~5日 |
葺き替え |
瓦屋根 |
60万~150万 |
4日~6日 |
葺き替え |
瓦屋根以外 |
80万~200万 |
4日~6日 |
屋根施工に関しては、ほとんどの場合足場が必要となります。 足場の費用が施工費用に大きく関係しますので、外壁塗装と同時に行ったり、弊社であれば毎月先着2名様までは足場代を無料とさせて頂いていますのでご活用ください。
事例から見る費用と工期例
塗装(スレート屋根) 廿日市市T様邸
リフォーム費用 15万円
工事期間 3日
住宅種別 一戸建て
築年数 35年
スレート屋根の寿命は約20年と言われています。製造当初は塗装により防水機能は備わっていますが、長い年月の雨や雪、紫外線などのダメージの積み重ねで劣化していきます。
気象条件によって実際の寿命は変わりますが、メンテナンスの有無よっても大きく違います。
塗料が色褪せや剥がれがあると防水機能が弱まり雨漏りの恐れがあるので、定期的な屋根塗装をおすすめします。屋根塗装は、屋根に付着した汚れやコケ等を洗い流し、ひび割れ等の補修を行ってから塗り直します。屋根塗装をすることで劣化のペースを遅らせ、より長くスレート屋根を保つことができます。
塗装(モニエル瓦) 安芸区H様邸
リフォーム費用 25万円
工事期間 4日
住宅種別 一戸建て
築年数 20年
モニエル瓦は10年に1回程度の塗装が必要です。
傷みが進むと防水性が落ち、建物内部への水分の侵入の原因となります。劣化症状のサインとしては、「色あせ」「カビ・コケの繁殖」「ひび割れ、欠落」などが挙げられます。今回の施工では、日本特殊塗料株式会社の「NTスラリー瓦用シーラー」で下地処理し、「リリーフNDフッ素チェスナット」にて上塗りさせて頂きました。今回使用のフッ素系塗料は、最高の耐候性と耐久性を持つ最高品質の塗料です。
屋根塗装の施工価格は使用する塗料で変わり、品質が高い塗料のほうが耐用年数も長くなります。
葺き替え(洋瓦:石州) 中区A様邸
リフォーム費用 150万円
葺き替え面積 43坪
工事期間 6日
住宅種別 一戸建て
築年数 40年
屋根の葺き替えは、現状の屋根材を撤去して、その上から新しい屋根材を葺き直す工事です。屋根材だけでなく屋根材の下のルーフィングシートなども新しくするので、防水性が新築時と同等まで戻ります。